『青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない』の感想
こんにちは!読子です。
本日紹介するのは『青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない』です!
◆総評
・ストーリー :★★★★☆
・面白さ :★★★★☆
・キャラ可愛さ:★★★★★
青春ブタ野郎(通称:青ブタ)シリーズは全シリーズ読破するほど、
筆者が愛している作品の1つです!
その最新刊が2020年2月8日に発売しました!!
鴨志田一先生は青春ラブコメを書く天才だと筆者は思っております!
前作「さくら荘のペットな彼女」もそうですが
青春まっさがりな少年少女の悩みが主軸となって
恋愛・友情・夢を甘酸っぱく感じれる物語です。
筆者は鴨志田一先生の作品を読んで
「恋愛」「友情」「夢」とは何かをそれぞれ考えさせられました。
答えはありませんが、何気ないことを考える機会をくれたことに感謝しています。
(閑話休憩)
今作の見どころは
・新しいヒロイン?たちの登場
・主人公とヒロインたちの関係
・広川卯月の悩み
・霧島透子の謎
です。
・新しい女の子たちの登場
今作で新しく登場した女の子は2人います。
まず、主人公ーー梓川咲太と同じ大学に通う美東美織(国際商学部)です。
冒頭の合コンでは狙っている男子が多いことや咲太から美人と認識されるほど
容姿は大変可愛いらしいです。(原作イラストも最高に可愛らしかったです。)
性格は大人しく、真面目でありながら、ユーモアがある会話を
する印象がある女の子でした。
作中で多くは登場してきませんが、主人公に「思春期症候群」について聞いてくるなど謎が多くあるので、今後の話に絡んできそうな感じでした。
もう一人は赤城郁美という咲太の中学時代のクラスメイトです。
咲太とは構内で三年ぶりに出会ったときに挨拶をした程度で
特に会話をしたわけではないようです。
作中ではほとんど出てきませんが、意味なく出てきたとは思えませんので
今後の物語でキーになると予想しています。
・ヒロインたちの現在
桜島麻衣は咲太と同じ大学に通っており、恋愛も順調に続いていました。
もう恋人っていうより、人妻レベルの安定感があります。
芸能の仕事も順調で、多忙な毎日を過ごしているようです。
咲太と会える時間が少ないため
会った時のテンションの高さや甘えている描写がとても可愛かったです。
古賀朋絵は高校3年生になっており、レストランでの仕事も継続しています。
咲太の妹ーー梓川花楓がアルバイトとして入ったので
先輩という新しい立場で頑張っています。
先輩と後輩ということがあり
花楓と朋絵の仲が深まっているように感じました。
双葉理央は咲太とは別大学に通っており、理系の大学に進んだようです。
咲太と同じ塾講師のアルバイトを始め、子供たちに理科・数学科目を教えています。作中では、咲太が思春期症候群で悩んだ際に、塾で相談されており、咲太のサポート的立場はあまり変わっていませんでした。
梓川花楓は咲太と朋絵が働くレストランでアルバイトを始めたようです。
朋絵から仕事を教えてもらい、順調に成長しています。進路は咲太と麻衣が通っていた峰ヶ原高校を進学することを目標にしており、毎日勉強も頑張っている描写がありました。
広川卯月はスイートバレットというアイドルグループのリーダーです。
咲太と同じ大学に通っており、咲太とは花楓のお兄ちゃんという友達とは言えない曖昧な関係です。
今作では卯月の悩みが主軸として物語が進んでいきます。
・広川卯月の悩み
普段は明るく、周りを引っ張っていく存在でしたが、空気が読めていないという面があることに気づき、悩んでしまいます。また、ソロデビューの話もあり、スイートバレットのメンバーーー豊浜のどかと衝突してしまいます。
この悩みにより思春期症候群を引き起こし、空気を読めるようになりましたが、それにより、広川卯月という個性を失ってしまいます。卯月は周りの意見を気にしないで前だけ見て進める個性があり、その姿勢が周りから評価されてリーダーという立場を任されたのかもしれません。しかし、周りに意見を気にするようになったことで、後ろを振り返るようになりました。
その結果、スイートバレットの夢であった「武道館に行く」というのは現実的ではないのかもしれないと考えます。そのストレスで、声が出なくなってしまい、ライブに参加できなくなってしまいます。
しかし、スイートバレットのメンバーがライブをする姿を見て、「みんなと武道館に行きたいから私が連れていく。みんなも私を連れて行ってほしい」とファンとメンバーに伝え、自分の気持ちを優先して悩みは解消されます。
・霧島透子の謎
霧島透子という人物の名前が作中で何回か登場します。
歌の動画を配信していますが、顔などは不明であり、謎が多いです。
動画にて、卯月が顔出ししたことで、霧島透子=広川卯月となり、ソロデビューの背中を押すことになりました。
しかし、物語の最後に卯月が立ち去る姿を見送っていた咲太に霧島透子と名乗る女の子が登場したため、霧島透子=広川卯月ではない可能性が出てきたところで物語は終了します。
以上が物語の内容になりますが、今回は伏線が張られるための話が多く、まだまだ謎が多いです。
一番の謎は思春期症候群です。卯月の思春期症候群は最後まで治っていません。前向きに考えれるようになったことで悩み自体は解決しましたが、空気が読めるようになったことはそのままです。また、今までの思春期症候群のような奇抜さがなく、みんなが一度は悩む道のような感じなので、ほんとに思春期症候群なのだろうか?と思ってしまいます。その変化も今後は何か伏線なんかもしれません。
次巻が楽しみです。
皆さんも青春ラブコメ読みたいなと思いましたら
是非、一度は読んでみてください。
ご愛読、ありがとうございました。